年賀状じまいとは?どのタイミングで行うべきか?

毎年お正月に届く年賀状。長年の習慣として続けてきた方も多いと思いますが今まで続けてきた年賀状のやり取りをやめることが年賀状じまいです。この記事では、年賀状じまいとは何か、どのタイミングで行えば良いのか、そしてそのマナーについても詳しく解説します。

年賀状じまいとは?

年賀状じまいとは、今まで続けてきた年賀状のやりとりを終了することです。高齢化やデジタル化の進展、ライフスタイルの変化に伴い、「そろそろ年賀状は卒業しよう」と考える方もいるかと思います。

年賀状じまいは決して失礼なことではなく、「今までありがとう」「これからもよろしくお願いします」と感謝の気持ちを伝えたうえで終えるのが一般的です。

年賀状じまいはなぜ行う必要があるのか?

① 体力的・精神的な負担の軽減

年賀状を書くには、準備・作成・投函など、意外と手間や時間がかかります。また、枚数が多いと印刷代やはがき代などが負担になる場合もあります。特に高齢になると、目や手先の負担、住所録の整理、印刷作業などが大きな負担になることがあります。無理をして続けるよりも「じまい」を選択する方が心身に優しい選択となることもあります。

② ライフステージの変化

定年退職・子育て終了・引っ越し・介護など、人生の節目を迎えたとき、交友関係や生活リズムも変わります。以前ほど多くの人に年賀状を出す必要性を感じなくなるケースも少なくありません。

③ デジタルコミュニケーションの普及

メール・SNSなどの普及により、年始の挨拶もデジタルで行うことが出来るこの時代。年賀状という紙のやりとりの役割が以前ほど大きくなくなってきたことも、年賀状じまいを考える理由の一つです。

④ 相手への配慮・マナーの変化

年賀状のやりとりを続けることで、相手にも負担をかけてしまうのでは…と考える人もいます。「無理に続けるよりも、お互い気を遣わず自然な形にしたい」という思いで年賀状じまいを選ぶケースもあります。協調性を重視する日本人です。自分が年賀状じまいをしたら相手もそれに合わせて年賀状じまいを行うことがあるでしょう。

年賀状じまいを行うタイミングは?

年賀状じまいを決めるタイミングに正解はありませんが、主に以下のようなタイミングで検討される方が多いようです。

1. 節目の年齢・退職時

定年退職や還暦・古希など、人生の節目を迎えたタイミングでの「年賀状じまい」  

一区切りとして、関係者に感謝を伝えやすいタイミングでもあります。

2. 体力的・精神的な負担を感じたとき

年賀状を出す相手が多いと、それが体力的、金銭的に負担になってくることもあります。年賀状の準備が年々大変に感じられるようになったときも、無理をせず「年賀状じまい」を考えて良いでしょう。

3. デジタルでの連絡が中心になったとき

メールやSNSなどで新年の挨拶を行うことが出来る現代、年賀状にこだわらなくても新年のあいさつができるため、必然的に年賀状を出す機会が減り、自然と「年賀状じまい」になることもあります。年賀状を出す為にははがき代、印刷費用などの費用が掛かりますがデジタルで新年の挨拶を行えばそれらの費用がかからなくなります。

4. 家族や友人が先に年賀状じまいを始めたとき

身近な人たちがすでに年賀状じまいをしている場合は、タイミングを合わせるのも一つの方法です。

年賀状じまいのマナー・文例

さて、年賀状じまいを行うにはどうすればよいのか?ですが「放置して知らんぷり」はお相手を心配させてしまったり、失礼に当たってしまう可能性もあります。年賀状じまいを伝える際は、できれば最後の年賀状にその旨を記載するのが丁寧です。以下は文例です。

これまで長きにわたり年賀状のご挨拶をいただき、誠にありがとうございました。
誠に勝手ながら、今年をもちまして年賀状でのご挨拶を控えさせていただきます。
今後も変わらぬお付き合いを賜りますよう、お願い申し上げます。

相手の負担にならないよう、前向きな表現を心がけましょう。

年賀状をやめるだけであなたとの交友関係はこれからもずっと続けますという気持ち

「今後年賀状の代わりにメールでのあいさつとさせていただきます。」 など代替手段を使って関係をこれからも続けていきたいという前向きな内容が好ましいのかと思います。

まとめ:年賀状じまいは自分らしく、無理なく

年賀状じまいは「感謝を伝えてやめる」前向きな選択です。人生のライフステージに合わせ、自分にとって無理のない形を選びましょう。迷ったときは、家族や親しい人と相談するのもおすすめです。

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この記事を書いた人

Nishikubo