え、20代で終活？20代や30代でも終活を始めた方が良い理由

投稿日 2025年6月2日
著者 Nishikubo
カテゴリー終活、遺言、相続

「終活って、お年寄りがやるものじゃないの？」、「まだまだ20代だし、老後なんて考えたこともないよ」、「終活？就活の間違いでは？」
そう思ったあなたにこそ、ぜひ読んでいただきたい記事です。

終活という言葉は「人生の終わりを見据えた活動」と言われると、重く感じるかとおもいます。しかしながら実は、20代・30代でこそ考えておくと将来がグッとラクになる“人生設計”でもあるのです。

終活は「死」の準備ではなく、「人生を主体的に生きる」ための準備

終活と聞くと、「お墓」「遺言」「葬儀」などを想像してしまいがちですが、実際にはもっと広い意味があります。例えばこんなことも終活の一部です。

自分の価値観を整理する
大切にしたい人間関係を明確にする
お金や仕事、将来のライフプランを見直す
SNSやデジタル資産の管理
いざという時に家族に伝えたい想いを記しておく

これらは、決して高齢になってからでなくても考えられるもの。むしろ、20代・30代のうちに見直しておくと、今後の人生の選択がとてもスムーズになります。

若いうちに終活を始めるメリット5選

1. 自分らしい人生の軸が定まる

終活では「自分にとって本当に大切なものは何か？」を見つめ直します。早いうちにこれを意識しておけば、就職・転職・結婚など、人生の大きな選択の際に迷いが減ります。自身の人生をまとめたり、今後の人生を考えていくことにより、より良い人生になるでしょう。
また、「終活」で自分の人生やキャリアについてまとめたりすることは「就活」においても役立つはずです。
就職活動の面接の際に職歴や自身について聞かれた際に自分の人生を振り返ったことがあるか無いかでは差が出るでしょう。

2. 家族や大切な人との関係が深まる

もしものとき、誰に連絡してほしい？どんなことを伝えておきたい？
家族との対話を通じて、今のうちから絆を深めることができます。

3. 資産や保険の見直しができる

無駄な支出や入っていない保険の確認も終活の一環。若いうちからお金の見える化をしておくと、老後に慌てる必要がなくなります。

4. デジタル時代のリスクに備えられる

SNSアカウント、写真、パスワード……。現代人は多くのSNSやクラウドサービス、動画や音楽のサービス、通販サイトなど多くのネットサービスを利用しています。
パソコンやスマホの中にある大切な情報、あなたの身にもしものことがあった時にどうしますか？エンディングノートなどにあなたの利用しているデジタル資産について記してみましょう。

5. 「生きる目標」が明確になる

終活は「死に向き合う」ことではなく、「どう生きたいか」を見つけること。夢や目標を再確認し、より前向きな人生を歩むきっかけになります。
とくに20代30代の行う終活は幸せな老後の為という側面よりも「ここまでの自分の人生をまとめて、見直し、今後まだまだ長い人生をどう歩いていくか？どうアップデートしていくか？」を考えるためにあるのでは？と思います。

実際に何から始めればいいの？

20代・30代で始める終活は、まず以下のステップからでOKです。

エンディングノートを書いてみる（将来の自分への手紙でも可）
エンディングノートなどにデジタル資産のリストまとめる（アカウント一覧など）
家族やパートナーと「もしものとき」について少し話してみる。
家族などの親族や友達などに自分に関するエピソードや思い出をインタビューしてみる。（第三者目線のあなたを知る為）

これだけでも、立派な終活の第一歩といえます。

更にステップアップして、現在の自身の家系図を作成したり、現時点でのあなたの法定相続人を把握してみるのも良いかもしれません。
20代、30代で既に多くの財産を有している場合は遺言書を作成するのも良いかもしれません。
遺言書は一度書いたからといって未来永劫書き直しができないものではありません。生前、判断能力があるうちは書き直しが可能です。
財産の状況や家族の状況、自身の意思などの変化に応じて書き直して更新するのが適切です。