近年、高齢者の終活を支援する「終活事業者」が増えています。しかし、中には悪質な業者も存在し、詐欺まがいの手口で高額な費用を請求するケースも報告されています。大切な終活を安心して進めるために、信頼できる事業者を選ぶポイントを解説します。

1. 終活事業者の種類と提供サービス
終活事業者は、以下のようなサービスを提供しています。
- エンディングノート作成支援:自分の希望を整理し、記録するサポート
- 遺言書作成・法務サポート:弁護士や司法書士、行政書士などとの連携による法的支援
- 身元保証・死後事務委任:身寄りのない方へのサポート
- 葬儀・お墓の手配:生前に希望する葬儀・納骨方法の相談
- 財産管理・相続支援:生前贈与や相続手続きのアドバイス
サービス内容を明確にし、自分のニーズに合った業者を選びましょう。
2. 悪質な業者の特徴

終活市場が拡大する中で、残念ながら高齢者を狙った悪質な業者も増えています。以下のような特徴を持つ業者には注意が必要です。
(1) 詳しい説明をせずに高額な前払いを要求する

信頼できる業者は、明確な契約書を用意し、適正な料金体系を提示します。一方で、サービスの詳細を説明せずに高額な前払いを求める業者は要注意です。
(2) 強引な営業や不安をあおる手口

「今契約しないと大変なことになる」、「今契約するまで帰さない、帰らない」などと、不安を煽ったり強引な方法で不本意な契約にもっていこうとする営業を行うような業者には警戒しましょう。冷静に考える時間を与えず、とにかく契約を急がせる業者は要注意です。
(3) 契約内容が不明確

契約書がない、または重要な事項が明記されていない場合、トラブルの原因になります。「契約前に細かい説明をしてくれない」「解約条件が不明確」といった業者は避けるべきです。そもそもですが、契約書や重要事項説明書を作らない業者は論外です。高齢者終活サポート事業は死後の手続きの委任などで事業者と依頼者の関係は長くなります。契約書や説明書が無いと、言った言わないの水掛け論でトラブルになるのはもちろん、生前の契約の証拠になる契約書が提示できず死後の手続きなどを実行することが困難になる可能性もあります。また、契約書があっても内容をきちんと説明せずに署名や押印を求めてくる場合も要注意です。
(4) 口コミや評判が悪い
インターネット上の口コミや、消費者センターへの苦情件数も重要な判断材料です。「詐欺」「トラブル」「違法」などのキーワードで検索し、事前に評判を確認しましょう。
3. 信頼できる終活事業者の選び方
(1) 資格や実績を確認する
信頼できる終活事業者は、以下のような資格や団体に所属していることが多いです。
- 行政書士・司法書士・弁護士などの専門資格保有者
- 終活カウンセラー協会などの認定資格保有者や会員
- 一般社団法人やNPO法人など
(2) 料金体系が明確かチェック
料金が明確に提示され、サービス内容と見合っているか確認しましょう。契約前に見積もりを取り、追加費用の有無もチェックすると安心です。
(3) 相談時の対応を確認する
初回相談時の対応も、業者の信頼性を見極める重要なポイントです。
- 丁寧に説明してくれるか
- しつこく契約を迫らないか
- 契約内容を細かく説明してくれるか
誠実な対応をしてくれる業者を選びましょう。
(4) 実際に利用した人の声を参考にする
口コミサイトやレビューを活用し、実際の利用者の声をチェックしましょう。知人や家族が利用した経験がある場合は、直接話を聞くのもおすすめです。
4. トラブルを防ぐためにできること
- 契約書は必ず確認し、納得できるまで質問する
- クーリングオフ制度を理解し、不当な契約はすぐに解除する
- 家族や信頼できる人に相談し、一人で決めない
- 消費者センターや法律相談窓口を活用する
まとめ
終活は、人生の最期を自分らしく迎えるために重要な準備です。しかし、悪質な業者に騙されてしまっては、安心した老後を送ることができません。信頼できる業者を見極めるために、契約内容の確認や口コミのチェックを徹底し、慎重に選びましょう。
適切な業者と共に、納得のいく終活を進めることが大切です。
私たち「一般社団法人あんしん相続支援協会」は4人の役員が全員行政書士資格保有者です。悪質な業者とは異なり、契約書や重要事項説明書もきちんと作成します。お客様がご納得されたうえで安心できる終活プランを作成して実現していきます。
※この記事は2025年3月時点の情報を元に作成しております。
“あなたに寄り添う伴走者” 一般社団法人あんしん相続支援協会
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